「一晩寝たから大丈夫」が命取り。忘年会が多い12月に急増する「残酒運転」の罠

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飲酒運転 雑学

12月に入り、飲酒の機会が増える季節となりました。

連日報道される飲酒運転のニュースを見て、
「自分は絶対にしないから関係ない」と思っている方も多いでしょう。

実は飲酒運転で検挙される人の中には「自分は酔っていない」
「お酒は抜けている」と本気で信じている、
真面目なドライバーが数多く存在します。

これが、年末に車を運転する機会が多い人は知っておきたい
最も警戒すべき「残酒(ざんしゅ)運転」です。

睡眠はアルコールの分解を遅らせる

ベッド

最大の誤解はこれです。

× 「寝たからスッキリした(アルコールが抜けた)」
〇 「寝ている間、アルコール分解はほぼストップしている」

私たちの肝臓は、起きている時よりも睡眠中の方が
アルコールの分解能力が著しく低下します。

睡眠中は、内臓も休息モードに入るためです。

「一晩ぐっすり寝たから大丈夫」は感覚的な錯覚に過ぎません。

体内にはしっかりとアルコールが残っているケースがほとんどです。

【目安表】そのお酒、抜けるのは「明日の何時」?

酒禁止

「お酒に強い・弱い」に関わらず、物理的な分解時間は変わりません。

体重60kgの男性が飲酒した場合の目安を見てみましょう。

飲んだ量アルコール分解にかかる時間(目安)
ビール中瓶 1本 (500ml)約 4時間
ビール中瓶 2本約 8時間
ビール中瓶 3本約 12時間以上
日本酒 3合約 12時間以上

※女性や高齢者、体調不良時はさらに時間がかかります。

もし、夜の19時から23時まで宴会でビール中瓶3本相当を飲んだとします。

計算上、アルコールが抜けるのは翌日の午前11時頃です。

つまり、翌朝7時や8時の通勤運転は、
完全に「飲酒運転」となる可能性が高いのです。

2024年、飲酒運転の悲劇は再び増加傾向に

夜の車道

長年減少傾向にあった飲酒運転による死亡事故ですが、
2024年は増加に転じています(前年比約25%増)。

12月は、警察庁のデータでも年間で最も飲酒運転事故が多い月です。

「お酒に強い人」ほど危ない理由

「顔に出ない」「酔った感じがしない」という人は要注意です。

「酔いを感じる感覚」と「アルコール分解能力」は全く別物です。

お酒に慣れている人は、体内にアルコールが残っていても
平常時のように振る舞えてしまうため、自身の判断でハンドルを握り、
検問や事故で発覚するケースが後を絶ちません。

年末年始、免許と生活を守る「3つの防衛策」

飲み屋街

「まさか自分が逮捕されるなんて」
——そう後悔しないために、以下の3つを習慣にしてください。

1. 「分解時間」を逆算して飲む

「明日は朝7時に運転する」なら、逆算して何時に飲み終え、
量はどれくらいに抑えるべきか。
飲む前にシミュレーションする癖をつけましょう。

2. 翌日の午前中は「運転しない勇気」を

深夜まで深酒をした翌日は、公共交通機関を使う、
テレワークに切り替える、あるいは予定を午後にずらす。
この判断こそが、社会人としての本当のリスク管理です。

3. アルコールチェッカーの活用

「感覚」はあてになりません。
最近は安価で高性能なアルコールチェッカーも普及しています。
迷ったら数字で確認する。これが確実な安全策です。

まとめ

飲酒してふらつく人

飲酒運転で失うものは、免許だけではありません。

仕事、社会的信用、家族の生活、そして被害者の未来まで、
一瞬で奪ってしまいます。

逮捕されている人の多くは、極悪人ではなく、私たちと同じ
「普通の会社員」です。

「少し残っているかもしれないけど、行けるだろう」という一瞬の油断が、
取り返しのつかない事態を招きます。

「寝ても、お酒は抜けていない」

この事実を頭の片隅に置いておくだけで、あなたの年末年始はより安全で、
心から楽しめるものになるでしょう。



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