2025年 京都・祇園祭|日程、見どころ、楽しみ方を簡単に分かりやすく解説

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祇園祭(函谷鉾) 風物詩

本三大祭りの一つに数えられ、
京都の夏を象徴する「祇園祭」

2025年も、千年の歴史が息づくこの壮大な祭りが、
1ヶ月にわたって京の街を熱気に包みます。

2025年の祇園祭を最大限に楽しむための主要な日程、
絶対に見逃せないハイライトなどを、初心者にもわかりやすく紹介します。

祇園祭とは?その歴史と目的

祇園祭の四条通の様子

祇園祭は、京都市東山区にある八坂神社の祭礼です。

起源は平安時代、都で流行した疫病を鎮めるために始まった「御霊会(ごりょうえ)」にあります。

祇園祭は単なる観光イベントではなく、人々の無病息災を祈る神聖な神事です。

祭りの本質を知ると、華やかな山鉾巡行や賑やかな宵山も、
また違った味わいが感じられるでしょう。

【2025年】祇園祭の主要日程カレンダー

山鉾巡行

祇園祭は7月1日から31日までの1ヶ月間、様々な神事や行事が行われます。

特に、観光のハイライトとなるのは中旬です。

日にち主な行事内容
7月14日(月)~16日(水)前祭 宵山(さきまつり よいやま)歩行者天国(15・16日)
駒形提灯が灯る山鉾を間近で見学できます。
7月17日(木)前祭 山鉾巡行・神幸祭23基の山鉾が都大路を巡行。
その後、神様を乗せた神輿が氏子町へ。
7月21日(月)~23日(水)後祭 宵山(あとまつり よいやま)露店は出ませんが、
落ち着いた雰囲気の中で
山鉾を鑑賞できます。
7月24日(木)後祭 山鉾巡行・花傘巡行・還幸祭11基の山鉾が巡行。
神様を乗せた神輿が八坂神社へお戻りになります。
7月31日(木)疫神社夏越祭(えきじんじゃなごえさい)茅の輪をくぐり、
1ヶ月にわたる祭りの終わりを告げます。

祇園祭の3大ハイライト!これだけは押さえたい見どころ

八坂神社入口
京都・八坂神社

広大な期間と規模を誇る祇園祭。

どこを見ればいいか分からないという方のために、
絶対に外せない3つの見どころを解説します。

宵山(よいやま) 幻想的な京の夜を散策

祇園祭・宵山の風景

山鉾巡行の前夜祭にあたるのが「宵山」です。

夕闇が迫ると、各山鉾に吊るされた無数の駒形提灯に灯がともり、
コンチキチンのお囃子の音が響き渡ります。

  • 前祭の宵山(14日〜16日)
    特に15日と16日は、中心部・四条通などが歩行者天国になり、
    多くの露店が並び、大変な賑わいを見せます。

    お祭り気分を存分に味わいたい方におすすめです。
  • 後祭の宵山(21日〜23日)
    露店が出ないため、前祭に比べて落ち着いた雰囲気です。

    じっくりと山鉾の懸装品(けそうひん)と呼ばれる
    美しい装飾を鑑賞したい方に向いています。

山鉾巡行(やまほこじゅんこう)圧巻!“動く美術館”の行列

祇園祭・山鉾巡行

祇園祭のクライマックスといえば、豪華絢爛な「山鉾巡行」です。

前祭(17日・さきまつり)と後祭(24日・あとまつり)の
2回に分けて行われます。

【解説】山鉾(やまほこ)とは?

神様が宿る依り代(よりしろ)であり、
各町内が威信をかけて作り上げたものです。

ペルシャ絨毯やゴブラン織りなど、世界中の美術工芸品で
飾られていることから「動く美術館」とも称されます。

大きく分けて「山」と「鉾」の2種類があり、
鉾の屋根には真木(しんぎ)と呼ばれる長い柱がそびえ立っています。

巡行の最大の見せ場は、交差点で行われる「辻回し(つじまわし)」です。

辻回し

【解説】辻回し(つじまわし)とは?

山鉾の車輪は真っ直ぐにしか進めないため、交差点で方向転換する際、
路面に青竹を敷き、水を撒いて滑らせながら人力で90度回転させます。

重さ10トンを超える鉾が、ギシギシと音を立てながら
向きを変える様子は、迫力満点です。

神輿渡御(みこしとぎょ)祭りの主役、神様の渡御

神輿

山鉾巡行の華やかさに目を奪われがちですが、祭りの本来の主役は
八坂神社の神様(スサノヲノミコトなど)です。

  • 神幸祭(しんこうさい、17日夕刻)
    3基の神輿が、八坂神社から氏子地域の御旅所(おたびしょ)へ向かいます。
  • 還幸祭(かんこうさい、24日夕刻)
    御旅所から八坂神社へお帰りになります。

「ワッショイ、ワッショイ」という威勢のよい掛け声とともに、
多くの担ぎ手によって神輿が練り歩く様子は、神聖かつエネルギッシュ。

山鉾巡行が神輿が通る道を清めるための露払いであることを知ると、
祭りの奥深さがより一層理解できます。

祇園祭の「ちまき」は食べ物じゃない?

祇園祭のちまき

宵山や巡行の際に各山鉾で授与される「ちまき」。

これは食べるためのお菓子ではなく、笹の葉で作られた厄除けのお守りです。

京都の多くの家の玄関には、このちまきが1年間飾られます。

山鉾によってご利益が異なるとも言われているので、
自分に合ったちまきを探してみるのも楽しみの一つです。

2025年、祇園祭を快適に楽しむために

  • 服装と持ち物
    7月の京都は大変蒸し暑く、日差しも強烈で
    熱中症になる恐れがあります。

    歩きやすい靴帽子や日傘水分補給の飲み物が必須です。

    ゲリラ豪雨に備え、折り畳み傘など雨具も用意しましょう。
  • 交通
    期間中は大規模な交通規制が敷かれます。

    自家用車の利用は避け、電車やバスなど公共交通機関を利用してください。
  • 観覧場所
    山鉾巡行を良い場所で見るには、早朝からの場所取りが欠かせません。

    ゆっくり鑑賞したい方は、有料観覧席の利用も検討しましょう。

    辻回しが見られる「河原町御池」や「四条河原町」の交差点は
    特に人気で、大変混雑します。

まとめ

祇園祭

祇園祭は歴史や神事の意味を知ると、より楽しむことができます。

荘厳な神事の雰囲気に包まれるもよし、宵山の賑わいに心躍らせるもよし。

自分なりのスタイルで、この特別な1ヶ月を体験してください。
千年の都が誇る夏の祭典があなたを待っています。

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