【年末年始】鏡餅はいつ飾る?お正月の鏡餅の意味や正しい飾り方、鏡開きやお餅の地域の違いなどを紹介

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鏡餅 風物詩

年末、スーパーやホームセンターの店頭に
「鏡餅(かがみもち)」が並び始めると、
年の瀬を感じる方も多いのですよね。

「実は正しい飾り方や意味をよく知らない…」
「いつ飾って、いつ下げるのが正解なの?」

そんな疑問をお持ちの方へ
日本人なら知っておきたい鏡餅の本来の意味や、
飾ってはいけない日(タブー)、処分の仕方(鏡開き)
分かりやすく解説します。


そもそも「鏡餅」ってどんな意味があるの?

鏡餅とおせち

お正月に鏡餅を飾るのは、単なるインテリアではありません。

実は、新年の神様である「年神様(としがみさま)」の依り代
(よりしろ=居場所)となる大切な場所なのです。

なぜ「鏡」餅という名前?

昔の鏡は青銅製で円形をしており、神事にも使われる神聖なものでした。

丸いお餅をその鏡に見立て「鏡餅」と呼ばれるようになった
と言われています。

丸い形は「人の魂」「円満」を表し、大小2つ重ねることで
「福徳が重なる」「月と太陽(陰と陽)」を表すともいわれています。

鏡餅の上に乗っている飾りの意味

典型的な鏡餅

鏡餅の上には、みかんのような果物や白い紙などが飾られていますよね。

これら一つひとつに縁起の良い意味が込められています。

  • 橙(だいだい)
    頂上に乗せる果物は、本来はミカンではなく「橙」です。
    「代々(だいだい)家が栄えるように」という願いが込められています。
  • 御幣(ごへい)・四手、垂(しで)
    赤と白のイナズマ型の紙です。
    赤は魔除け、白は清浄を表し、四方に繁栄するようにと願います。
  • 裏白(うらじろ)
    お餅の下に敷くシダ植物です。
    葉の裏が白いことから「心に裏表がない(清廉潔白)」ことや
    古い葉とともに新しい葉が伸びることから「長寿・繁栄」を意味します。

【重要】鏡餅はいつからいつまで飾る?

2026年1月

飾る時期には「良い日」と「悪い日」があります。

飾り始めにベストな日は?

基本的には12月13日(正月事始め)以降なら、
いつでも良いとされていますが、現代ではクリスマスが終わってから飾るのが一般的です。

  • おすすめの日
    12月28日
    「八」という数字は末広がりで縁起が良いとされ
    28日が適しています。

避けるべき「タブーな日」

以下の日程は縁起が悪いとされ、避けたほうが良いとされています。

  • 12月29日
    「二重苦(にじゅうく)」につながる、
    あるいは「苦餅(くもち)」と読めるため。
  • 12月31日
    「一夜飾り(いちやかざり)」と言い、神様をお迎えするのに
    前日の準備では失礼にあたるため。

    お葬式の準備と同じ慌ただしさを連想させることも理由です。

どうしても28日に間に合わなかった場合は、
キリがいい12月30日に飾るのが無難です。

いつ下げる?(鏡開きの日)

一般的に、松の内(門松などを飾る期間)が明けた1月11日に行います。

※関西など一部の地域では1月15日や20日に行う場合もあります。

正しい置き場所はどこ?

祭壇に並ぶ鏡餅

昔は床の間に飾っていましたが、
現代の住宅事情ではどこに置けばよいのでしょうか?

  • メインの鏡餅
    家の中で最も格が高い場所、または家族が集まる場所。
    現在はリビングの棚の上などが一般的です。
    神棚がある場合は神棚に飾ります。
  • 小さな鏡餅
    台所、勉強机、寝室、トイレなど、
    「神様に守ってほしい場所」に供えるのもOKです。

ポイント

見下ろすような低い位置(床への直置きなど)は避け、
目線より高い位置や、清潔な場所に飾るようにしましょう。

鏡開きでの注意点(食べ方・処分)

鏡開きをした様子

鏡開き
「神様の力が宿ったお餅を食べることで、その力を体に取り込む」
お正月行事です。

刃物は使わない

鏡餅を開く際、包丁で切るのは「切腹」を連想させるため
タブーとされています。

乾燥してヒビが入ったお餅を、木槌(きづち)や金槌で叩いて割る
のが正式な作法です。
(これが「鏡割り」ではなく「鏡開き」と呼ばれる理由です)

どうやって食べる?

お雑煮やおしるこ(ぜんざい)にして食べるのが定番です。

また、細かく砕いて油で揚げ、塩や醤油で味付ける「かき餅(揚げ餅)」
にすると、子供のおやつやおつまみにもぴったりですよ。

近年主流の個包装のお餅が入っている鏡餅は、無理に叩き割る必要はなく
そのままおいしく食べることで鏡開きになります。

地域別の鏡餅

串柿つきの鏡餅

日本全国を見渡すと、色も形も、そして片付ける日まで
驚きの違いがあるんです。

あなたの家の鏡餅は、どのタイプですか?

1. 「紅白」の鏡餅がある(石川県・金沢エリア)

一般的な鏡餅は白×白の2段重ねですが、
石川県の金沢を中心とする地域では、
なんと上が赤(ピンク)、下が白の「紅白鏡餅」が飾られます。

加賀藩主・前田家への献上餅が紅白だったことに由来しますが、
庶民は「殿様と同じでは恐れ多い」として、色を逆(上が赤、下が白)
にして飾るようになったと言われますが、諸説があるようです。

スーパーで普通に紅白の鏡餅が売られている光景は、
他県の人からすると衝撃的です。

2. 「3段重ね」の鏡餅(京都・関西の一部)

「鏡餅は2段」が常識だと思いきや、
京都や関西の一部では3段重ねの鏡餅を見ることがあります。

主に、台所の神様(荒神様・こうじんさま)に供えるもので、

「土・水・火」の神様への感謝や、「竈(かまど)の神様」
としての意味合いが強いとされています。

3. 飾りが違う「串柿」の秘密(関西)

関西地方の鏡餅には、干し柿を串に刺した「串柿(くしがき)」
一緒に飾られることが多いとされます。

「柿」は「嘉来(かき)」に通じ、
「幸せが来る」「福をかき集める」
という意味があります。

さらに、串に刺さっている柿の数は
「両端に2個ずつ、真ん中に6個」の計10個が一般的。

「いつもニコニコ(2個2個)、仲睦(中6)まじく」という、
家族円満への素敵な願いが込められているのです。

4. いつ片付ける?「鏡開き」の日付も違う

前の章で「1月11日」と紹介しましたが、
これも地域によっては大きく異なります。

  • 関東・全国の多く
    1月11日
    (徳川家光の月命日である20日を避けたのが始まりと言われています)
  • 関西地方
    1月15日または1月20日
    (昔ながらの「二十日正月」の風習が残っている地域)
  • 京都の一部など
    1月4日
    (三が日が過ぎたらすぐに鏡開きをする地域もあります)

転勤や引越しで地域が変わった方は、近所の方やスーパーのpopなど
で「その土地のルール」を確認すると安心ですね。


ついでに知りたい!お雑煮の餅「丸 vs 四角」の境界

餅(丸)

お正月のお楽しみ「お雑煮」。

このお餅の形にも境界線があります。

  • 東日本
    角餅(四角いお餅)
    江戸時代、人口の多い江戸で、手で丸めるよりも
    平らに切る方が量産しやすいため普及したと言われます。
    焼くほか、焼いてから煮て食べることが多いです。
  • 西日本
    丸餅(丸いお餅)
    「円満」「年を丸く収める」を意味する丸い形。
    京の都文化の影響が強い地域では、昔ながらの丸餅が主流です。
    焼くほか、煮て食べることが多いです。

丸餅・角餅の境界は、石川・岐阜・三重あたりとされますが、
両方を食べることもあり、
東日本でも丸餅、西日本でも角餅の地域があります。

近年は伝統の希薄化、物価高で安いものを選ぶなどで
お餅の形にこだわらない方が増えているかもしれませんね。

あなたの実家のお餅はどちらでしょうか。

まとめ

鏡餅

鏡餅は、新しい1年の幸せを運んでくれる年神様へのおもてなしです。

大手スーパー、ドラッグストアなどで数百円のコンパクトなものから、
立派なものまで予算に合わせて選べます

  • 飾る日は12月28日以前がベスト(29と31は避ける)
  • 1月11日に鏡開きをしていただく

この2点を押さえ、新年を迎える準備を始めてみませんか?


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