デジタル化が進む現代、
年末年始の風物詩、年賀状をやめる方が増えています。
しかし、実際に年賀状じまいをする時に、
やり方が気になる方も多いのではないでしょうか。
年賀状じまいとは何か、実際に行う場合の方法、
文例などについて紹介します。
年賀状じまいとは？
年賀状じまいとは、年賀状を出す習慣をやめることです。
背景には、以下のような理由があります。
- IT化で、メールやLINEで済ませる人が増えた
- 郵便料金・印刷代など、経済的負担
- 終活の一環として、人間関係も整理する流れ
「毎年年賀状を書いて出すのがしんどい」
「年賀はがき、プリント費用を節約したい」
「環境・SDGSに配慮して紙の使用を減らしたい」
「デジタルメッセージでもよいのではないか」
などの理由から、年賀状をやめる人が増えています。
高齢での負担、終活を考える60代、70代、80代の方のほか、
多忙で家計節約をしたい40代、50代の方、
ITに抵抗が少ない20代、30代でも行う方がいるようです。
年賀状じまいの手順
- 年賀状じまいの方法を決める
全ての年賀状をやめるか、親しい人だけ送るかなどを決めます。 - 通知する・しないを決める
年賀状じまいを決めたら、相手に伝えるか、
伝えずに年賀状廃止するか決めます。 - する場合は準備して行う
年賀状じまいを相手に知らせる方法を決めます。
年賀状・暑中見舞い・寒中見舞い・メール・電話・
直接話すなど方法を決定します。
寒中見舞いは
松の内明け(関東では1月7日、関西では1月15日)から
立春(2月4日ごろ)までの間に出します。
年賀状じまいの文例
絵柄・文章があらかじめ印刷された「年賀状じまいハガキ」が
販売されており、簡単に年賀状じまいを伝えることもできます。
ここで自分で作成する場合の文例を紹介します。
友人・知り合い
昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
長年続けてきた年賀状ですが、今年を最後に控えさせていただくことにいたしました。
これまでの温かいお付き合いに、心より感謝申し上げます。
今後は、LINEやFacebookで近況をご連絡できればと思います。
これからも変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、私事で恐縮ですが、時代の流れに伴い、来年より年賀状の送付を控えさせていただくことにいたしました。
これまでのご縁に深く感謝し、今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
ビジネス
虚礼廃止や、環境保護(SDGsの観点)、ペーパーレス化といった流れで
企業・法人でも年賀状を廃止することが増えています。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、社内方針により、誠に勝手ではございますが、
来年からはすべてのお取引先様に対して
年賀状の送付を控えさせていただくことになりました。
なお弊社宛の年賀状につきましても、お気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
今後はメールやSNSでの情報共有を心掛けて参ります。
皆様のますますのご健勝とさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。
注意すること
年賀状じまいの注意点です。
- タイミング
12月初旬までに行うと、相手が年賀状の準備を始める前に通知できます。 - 言葉遣い
丁寧な言葉を使い、感謝の気持ちを伝えます。
新しい連絡手段の提案もします。 - 伝達方法
年賀状で直接伝えるほか、メールやSNSを活用する方法もあります。
ただし、相手がデジタル手段に抵抗がないかを確認します。 - 理由の明記
年賀状じまいを行う理由を簡潔に書くことで、相手に配慮します。 - 誤解の防止
絶縁宣言と誤解されないよう、意図を明確に伝えます。 - 再開のマナー
年賀状じまい後に再び年賀状を送ることは
マナー違反ではないですが、適切な説明を添えます。
これらのポイントを踏まえ、相手への敬意を保ちながら、
年賀状じまいを行いましょう。
代わりの新しい挨拶方法
年賀状じまいをした後も、関係を続けたい場合は
今ほとんどの方がスマホをお持ちだと思いますので、
メール、メッセージアプリ(LINEなど)を使って
新年の挨拶を送るのも一つです。
LINEなどはメールよりもリアルタイムで
新年のコミュニケーションが可能になります。
ご自身のSNS(Twitter、Facebook、Instagram、Youtubeなど)
のアカウントをお持ちの方は、年賀コンテンツをアップしたり、
メッセージ機能で親類・仲間・友人に伝える方法もあります。
もちろん、シンプルに電話で
新年のお祝いを伝えるのも一つです。
年賀状じまいは後悔する？
年賀状じまいをして後悔した、という方もいます。
毎年お正月の習慣だったやり取りがなくなり寂しいという声、
自分ではそんなつもりはなかったのに、
相手が不愉快に感じて疎遠になった、などです。
入念に準備して年賀状じまいを行っても、
こんな事態は起こりえます。
そんな時は、また年賀状を再開するのも一つの手でしょう。
一度やめたのに不格好だ、と思われるかもしれませんが、
年賀状じまいしたからといって、二度と送れなくなるわけではありません。
まとめ
年賀状じまいは、近年の時代の流れで流行しつつある
年賀状の廃止にまつわる一連の行為です。
相手に何らかの方法で知らせ、感謝の気持ちを伝えるなど
人によりやり方はそれぞれです。
年賀状を出さなくなっても、スマホなどを使った新しい挨拶方法で、
大切な人との関係を続けていくのも良いと思われます。
