夏の陽射しが照りつけると、誰もが心を奪われる
ひんやりスイーツ最高峰、かき氷。
縁日の定番から、パティシエの技が光る芸術品へ、
世界は広がりを見せています。
2025年の最新トレンドなどをふまえた、
「令和のかき氷事情」を簡単にお届けします。
進化は止まらない!2025年かき氷トレンド最前線

今年のかき氷シーンは、国内外のアイディアが融合し、
かつてないほど多様性に満ちています。
まるで芸術品「デセールかき氷」

デセールとは、フランス料理の最後に提供されるデザートのことです。
ケーキのように美しい層をなし、
表面を香ばしくブリュレしたかき氷はもはや定番。
ムースやエスプーマを駆使し、コース料理のデザートのような
満足感を得られる一杯が、美食家たちを魅了します。
常識を覆す「食材のマリアージュ」

完熟トマトとバジル、とうもろこし、さらには
山椒やハーブといった意外な食材が主役に。
スイーツの枠を超え、料理として
新たな可能性を切り拓いています。
アジアから上陸・台湾「雪花氷」と韓国「ピンス」

日本のかき氷と一味違う、アジアの二大スターも見逃せません。
- 台湾「雪花氷(シェーファービン)」
牛乳やマンゴー果汁などで作った味付きの氷を、
リボンのように薄く削ったもの。
絹のようになめらかな口溶けが特徴です。 - 韓国「ピンス」
パウダースノーのようなサラサラの氷に、
フルーツ、あんこ、きな粉、ケーキなどを豪華に盛り付けたもの。
混ぜながら味の変化を楽しむのが韓国流です。

美味しさの秘密は氷にあり。究極の口溶け「天然氷」

かき氷の神髄は、なんといっても「氷」そのもの。
最高級とされる「天然氷」の魅力に迫ります。
製法と希少性
日光や秩父など、限られた地域の蔵元で、冬の寒さだけを利用し
じっくりと作られる天然氷。
職人が手間暇かけて育んだ透明で硬い氷は、
薄く削ることで綿菓子のように軽く、
口に入れた瞬間に消える、極上の食感を生み出します。
頭が「キーン」としにくい科学的理由
天然氷のかき氷は頭痛が起きにくいと言われます。
氷の温度が融点に近い0℃前後で提供されるためで
急激に口内を冷やさず、神経への刺激が穏やかになります。
この温度のおかげで、氷本来のまろやかな味わいも感じやすくなります。
カロリーは?ダイエット中でも楽しめる?かき氷と健康

「かき氷は食べたい、でもカロリーが気になる…」という方は多いはず。
賢い楽しみ方を知っておきましょう。
カロリーの正体は「シロップ」と「トッピング」

氷自体は水なので、もちろんゼロカロリー。
かき氷のカロリーは、ほぼシロップとトッピングによるものです。
みぞれ(砂糖蜜)で約100〜150kcal、
クリームやあんこがのるものは500kcalを超えることもあります。
ヘルシーに楽しむための3つのコツ

- フルーツベースを選ぶ
生のフルーツをそのまま使ったシロップは、
ビタミンも摂れ、満足感も高いです。 - トッピングを工夫する
練乳の代わりに無糖のヨーグルトを使う、
きな粉やナッツなど、栄養価の高いものを選ぶのがおすすめです。 - 自家製で甘さを調整する
自宅で作るなら、ラカントなどの自然派甘味料を使えば、
カロリーを抑えられます。
おうちで専門店の味・アイディア無限大のアレンジ術

最新のかき氷機と少しの工夫で、
「おうちかき氷」は劇的に美味しくなります。
ふわふわ氷を作る基本の「き」
- 氷
軟水のミネラルウォーターに少量の砂糖を溶かして、
タオルで包みゆっくり凍らせる。 - 温度
削る直前に冷凍庫から出し、表面が少し溶けるまで
常温に置く「温度戻し」を忘れずに。
自家製絶品シロップレシピ4選

- 王道いちご
冷凍いちご・砂糖・レモン汁をレンジで加熱するだけ。 - 濃厚抹茶ミルク
牛乳と砂糖を温め、抹茶を溶かせば本格的な和の味に。 - 香ばし黒蜜きなこ
黒糖と水を煮詰めて黒蜜を作り、きな粉をたっぷりとかけて。
白玉を添えれば完璧です。 - トロピカルマンゴー
冷凍マンゴーと少量の水をミキサーにかけるだけで、
濃厚なマンゴーソースが完成。
かけるだけ!簡単「ちょい足し」トッピング

いつものかき氷が、少しのアイデアで
さらに華やかになります。
- 追いフルーツ
旬のフルーツをカットして贅沢に。 - 食感をプラス
白玉、あずき、ナタデココ、グラノーラ。 - ひんやりコラボ
バニラアイスやヨーグルトアイスを中に隠して。 - 味変アイテム
練乳、チョコレートソース、岩塩、オリーブオイル。
行列必至の名店は?自分好みの一杯と出会う方法

自分史上最高のかき氷に出会うための
ヒントをご紹介します。
SNSをフル活用
InstagramやXで
「#かき氷巡り」「#ゴーラー」「#(地名)かき氷」
などと検索するのが最短ルート。
美しい写真とともに、リアルな口コミ情報が得られます。
かき氷の聖地・人気エリアをチェック

美味しいお店は全国にありますが、
特に名店がひしめく「激戦区」が存在します。
- 東京
昔ながらの風情が残る「谷中」、おばあちゃんの原宿「巣鴨」、
洗練された店が多い「三軒茶屋・世田谷」など。 - 奈良
「ひむろしらゆき祭」が開催されるなど、
街全体でかき氷を盛り上げる「かき氷の聖地」。
ならまち散策と合わせて楽しめます。 - その他、埼玉・熊谷や神奈川・湘南エリアなども
人気店が多いことで知られています。
失敗しないお店選びのポイント

- 「通年営業」 は、かき氷への情熱とこだわりの証です。
- 人気店は整理券配布やWeb予約制が多いため、
訪問前にお店の公式サイトやSNSを必ず確認しましょう。
まとめ

かつて子どもの夏のおやつ・お祭り屋台の食べ物でしかなかったかき氷。
それはそれで、夏を象徴する風物詩ですが、
近年の進化系かき氷は、涼を届けるだけでなく、
感動を与えてくれる小宇宙ともいえるでしょう。
近年は豪華な分、お値段も高価なことが多いですが、
この夏はあなただけのお気に入りのかき氷を見つけ、
記憶に刻まれる体験をしてみませんか?


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