2025年のお盆休みまであと少しです。
夏休みの学生や新社会人、子育て世代にも
帰省費用は、家計に響く出費ですよね。
お盆など、休暇での帰省にかかるお金や
節約法などを簡単にご紹介します。
費用を把握する

実家帰省の場合の、主な費用です。
主な費用
- 交通費
60-70%を占める最大の出費です。 - 食費・外食費
家族と食事などの費用です。 - お土産代
実家・親戚、友人への手土産です。 - 滞在中の交通費
地元で移動する時の電車賃、ガソリン代などです。 - 娯楽費
家族や友人と外出する時の費用です。
距離別の相場(一人当たり)
実家に泊まるとして、ホテルなどの宿泊費は含めない場合です。
近距離帰省(300km以内)
- 交通費:5,000円〜15,000円
- その他費用:5,000円〜10,000円
- 合計:10,000円〜25,000円
中距離帰省(300-600km)
- 交通費:15,000円〜35,000円
- その他費用:8,000円〜15,000円
- 合計:23,000円〜50,000円
長距離帰省(600km以上)
- 交通費:25,000円〜60,000円
- その他費用:10,000円〜20,000円
- 合計:35,000円〜80,000円
交通費を削減する

早期予約で節約
新幹線の早期割引
JR東「えきねっと トクだ値」などがありますが、お盆は
席数や列車が限定され、満席の場合は使えません。
JR東海・西「スマートEX」
では、片道600km以上で使える往復割引があります。
「EX早得」、JR西・九州「スーパー早得きっぷ」
などはお盆期間は使えません。
※のぞみは8月8日~17日は全席指定席です。
(自由席特急券は、デッキ等立ち乗車のみ可)
※お盆期間(8/8,9,16,17)はJR東海から西で「最繁忙期」に当たり、
通常より特急券が+400円になります。
8/1,2,3,7,10,11,13,14,15,22,23,24日は
「繁忙期(+200円)」です。
航空券の早期予約
JAL・ANAでは早期予約・マイル特典があることもありますが、
予約タイミングによって変動し、十分な確認が必要です。
(パッケージツアーでフライト+宿泊を利用すると割安の場合あり)
移動日をずらす効果

お盆のピーク期間(8月13-16日)を
避けると節約が可能です。
おすすめの移動日程
- 行き:8月10日以前か、8月17日以降
- 帰り:8月12日以前か、8月18日以降
価格差の例
- 新幹線:ピーク期比で1,000-2,000円安
- 飛行機:ピーク期比で5,000-15,000円安
- 高速バス:ピーク期比で2,000-5,000円安
JR東海,西,九州(西九州除く)の新幹線は、
12,18,19,20,21,29,30,31が通常期料金になります。
8/25~28は「閑散期」、通常期よりさらに-200円でお得です。
JR東・北海道・北陸は20日以降が通常期です。
閑散期の設定は9月に入ってからです。
学生・若い社会人向け交通手段
高速バス活用のコツ
時間に余裕がある学生や独身の方におすすめです。
夜行と昼行があります。
主要ルートの高速バス料金
- 東京→大阪:6,000円〜12,000円(新幹線の約半額)
- 東京→名古屋:4,500円〜8,000円
- 東京→仙台:4,000円〜7,500円
快適に過ごすための予約のコツ
- 隣に人が来ない3列シートを選ぶ
(4列より1,000-2,000円高い) - 女性は女性専用バス・席が空いていれば予約
- 毛布・スリッパなど貸出サービス確認
青春18きっぷで鉄道旅
時間はかかり、体力も多少いりますが、
旅行で学生に人気です。
ただ以前とは違い、指定した3日・5日を連続して
使用するもので、帰省には使いづらくなりました。
- 価格:12,050円(5日間用)10,000円(3日間用)
※連続した5日間・3日間のため
帰省の場合、3日用を買い1・3日目は長距離移動、
2日目は地元の路線に乗る(片道1670円以上)
といった方に限り、18きっぷをおすすめできます。 - 発売期間:7/4~9/7(5日用は9/5まで)
- 1日あたり:5日用・2,410円
3日用・3,333円 - 東京→大阪:約9時間
※昼間半日つぶれます。
他に、片道101km以上2割引(20%OFF)の学割や、
片道601km以上1割引(10%OFF)の往復割引があります。
JR各社で使えるフリー切符を発売している場合があり
圏内移動の場合、こちらを使う方がお得になることもあります。
ファミリー向け節約
JR東海・西
EXファミリー早特(8/7~17は利用不可)
- 大人1名+子ども1名以上で利用可能
- 通常より20%程度安
- 7日前まで予約可能
航空会社の家族割引
- JAL:12歳未満は大人料金の75%
- ANA:同行する大人と同一料金(幼児は無料)
マイカーでの帰省
3人以上の家族なら、交通費という面から見ると
車移動が経済的な場合が多いです。
マイカー費用の目安(東京→大阪)
- 高速道路料金:17,640円(往復ETC)
- ガソリン代:8,000円程度
- 合計:約25,000円
新幹線なら大人2名+子ども1名で約40,000円かかるため、
15,000円の節約効果があります。
ETC割引の活用
- 深夜割引(0-4時):30%OFF
- 休日割引(お盆不可・土日祝):30%OFF
格安航空券の探し方
比較サイトを複数チェック
- スカイスキャナー:世界の航空会社を一括比較
- エクスペディア:パッケージ割引も豊富
- Googleフライト:価格変動グラフで最安日が分かる
LCCの活用
- ジェットスター:セール時は片道5,000円台も
- ピーチ:西日本への帰省に便利(成田-関西など)
- スカイマーク:神戸・茨城空港利用で更に節約
LCC利用時の注意点
- 手荷物7kg制限(超過すると2,000円追加)
- 座席指定は有料(500-2,000円)
- 機内サービスは基本的に有料
食費・外食費を節約

実家での食事・外食
実家の食事 vs 外食のバランス
- 朝食・夕食:実家で家族と一緒に
- 昼食:外出先で地元店を楽しむ
- 1回の外食予算:1,000-2,000円程度
地元グルメを安く楽しむコツ
ランチタイムを狙う
夜は高い店でも、ランチなら手頃な価格で楽しめます。
地元グルメのランチ価格例
- 老舗寿司店:夜5,000円 → ランチ1,500円
- 懐石料理店:夜8,000円 → ランチ2,500円
- 地元名物料理:夜3,000円 → ランチ1,200円
食べログ・ぐるなび活用法
- 評価3.5以上で検索
- 「ランチ」「定食」で絞り込み
- 予算1,500円以下で設定
- 口コミで地元の人の利用が多い店を選択
コンビニ・スーパー活用
地方限定商品を狙う
帰省の楽しみの一つは、そこでしか買えない限定品です。
コンビニの地域限定品の例
- セブン-イレブン関西:お好み焼きおにぎり
- ローソン九州:明太子おにぎり
- ファミマ北海道:ジンギスカンまん
地元スーパーでの買い物
- 地元の食材で自炊を手伝う
- 地域限定の調味料やお菓子
- 実家への食材補充も兼ねる
おみやげ代を上手に節約

お土産予算の設定
相手別の予算目安
- 実家の家族:2,000-3,000円
- 親戚(1世帯):1,000-1,500円
- 友人・同僚:500-1,000円
- 近所の方:300-500円
総予算の目安
- 学生:5,000-8,000円
- 新社会人:8,000-12,000円
- ファミリー層:15,000-25,000円
お土産購入プラン
帰省初日に購入リストを作成
- 家族に相談して必要な数を確認
- 地元の人におすすめの購入場所を聞く
購入のタイミング
- 日持ちするもの:帰省の最初のほうに購入
- 生鮮食品:帰る直前購入
滞在中の交通費・娯楽費

地元での移動費を抑える
公共交通機関の1日券活用
1日乗車券は、2-3回乗れば元が取れます。
主要都市の1日券例
- 大阪メトロ:820円(通常初乗り190円)
- 京都市地下鉄・バス:1100円(通常初乗り220円)
- 福岡市地下鉄:640円(通常初乗り210円)
レンタサイクルなど
ある地域と無い地域がありますが、
短距離移動なら自転車が最も経済的です。
- 1日利用:300-500円
家族・友人との外出費用
無料・低料金の楽しみ方
- 地元の公園、海などでの散歩
- 図書館などのイベント参加
- 地元の祭り・花火大会など
- 実家周辺の散策・写真撮影
カラオケ・映画館の割引活用
- 平日昼間の割引
- 学生証提示割引
- グループ割引
- レディースデー・メンズデー
学生向け節約テクニック

学割・学生証の最大活用
交通機関の学割
- JR:101km以上で運賃20%割引
- 私鉄:各社の学割制度
- 高速バス:学割
その他施設での学割
- 映画館:一般1,900円 → 学生1,500円
- 美術館・博物館:入場料50%割引
- カラオケ:学生料金設定あり
友人との情報共有
同郷の友人と情報交換
- 交通手段の情報共有
- お得な店舗情報の交換
- 相乗りの相談
- お土産の共同購入
社会人向け節約法

有給休暇の使い方
連休の作り方
- お盆前の平日に有給を取って交通費節約
- 分散取得で混雑・高料金を回避
会社の福利厚生活用
利用できる制度をチェック
- 旅行補助制度
- リフレッシュ休暇
- 家族手当・帰省手当
- 社員旅行の代替制度
クレジットカードのポイント活用
交通費でポイントを貯める
- 航空系カード:マイルが貯まりやすい
- 鉄道系カード:乗車ポイント+決済ポイント
- 楽天カード:楽天トラベル利用でポイント倍増
ファミリー帰省の節約ポイント

子ども連れ特有の費用を抑える
子ども料金の確認
- 新幹線:未就学児は無料(座席使用時は子ども料金)
- 飛行機:2歳未満は無料(座席使用時は小児料金)
- 高速バス:3歳未満無料(座席使用時は子ども料金)
子ども向けサービスの活用
- キッズルーム完備の施設選択
- 子ども連れ歓迎の飲食店
- 公園や無料施設での時間つぶし
祖父母に会わせる価値を重視
帰省費用は高額ですが、祖父母と孫のふれ合いは
お金では買えない価値があります。
記録に残す工夫
- 写真・動画をたくさん撮影
- 祖父母の話を録音・記録
- 手作り品を一緒に作る
- 家族の歴史を学ぶ機会に
2025年お盆帰省のプラン例

学生向け節約プラン(東京→大阪)
交通費
- 高速バス往復:8,000円
- (地元での交通費:2,000円)
滞在費
- 食費・外食:8,000円
- お土産代:5,000円
- 娯楽費:3,000円
- 実家補助:5,000円
合計:31,000円
新社会人向けプラン(東京→福岡)
交通費
- LCC早期予約:25,000円
- 地元交通費:3,000円
滞在費
- 食費・外食:12,000円
- お土産代:8,000円
- 娯楽費:5,000円
- 実家補助:15,000円
合計:68,000円
ファミリー向けプラン(東京→名古屋、夫婦+子ども1人)
交通費
- 車(高速代+ガソリン):15,000円
- 地元交通費:4,000円
滞在費
- 食費・外食:20,000円
- お土産代:12,000円
- 娯楽費:8,000円
- 実家補助:20,000円
合計:79,000円
まとめ・無理のない範囲で賢く
あくまで例ですが、節約のポイントをお伝えしました。
節約を意識しつつ、帰省を最大限に活かし、
心に残るお盆休みにしましょう。
簡単ではありますが、ぜひ節約の参考にしてみてくださいね。
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