お盆の由来と意味、時期と風習、過ごし方まで解説

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風物詩
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お盆とは、夏の時期に先祖の霊をお迎えして
供養する日本の伝統的な行事です。

お盆の由来や意味、時期や風習、過ごし方などについて、
詳しく解説していきます。

2024年(令和6年)のお盆は、8月13日(火)~8月16日(金)です。

山の日が8/11(日)で、8/12(月)が休日となり、8/17,18は土日のため
9連休を取られる方も多いでしょう。

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お盆の由来と意味

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、仏教用語です。

サンスクリット語で「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウラバンナ」が語源とされています。
ペルシャ語の「ウラヴァン(霊魂)」からとする説もあります。

この言葉は
「地獄で逆さ吊りにされて苦しむ先祖の魂を救う法要」という意味を持っています。

お盆の由来は「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経にあります。

釈迦の弟子である目連(もくれん)が、
神通力で亡き母が地獄で逆さ吊りの刑を受けていることを知り、釈迦に教えを乞いました。

そこで釈迦は、
「旧暦の7月15日(現在の8月中旬ごろ)に多くの高僧を心から供養すれば、
三途の苦しみから救えるでしょう」
と伝えました。

そして目連はそのとおりに実践したところ、母親が無事往生することができた、
というものです。

このお経が日本に伝わり、旧暦の7月15日に先祖の恩に感謝して、
お墓参りや迎え火などのお盆の行事が始まったと言われています。

また、日本古来の祖霊信仰とも融合し、
先祖が浄土から地上に戻ってくると考えられるようになりました。

お盆の時期

迎え火

お盆は元々は旧暦の7月15日を中心とした期間に行われていましたが、
明治時代に新暦(太陽暦)が採用されたことで、時期がずれるようになりました。

新暦7月15日は農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、
新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなりました。

現在はいつがお盆なのか

  • 旧暦7月15日(旧盆)
    沖縄・奄美地方など。旧暦によるとお盆の日程は毎年変わり、
    時には9月にずれ込むこともあります。
    今年は8月28日~30日です。
  • 新暦7月15日(もしくは前後の土日)
    東京などの関東では、7月15日をお盆としています。
    これは明治政府が新暦を半ば強制的に採用した影響であると言われています。
  • 新暦8月15日(月遅れ盆):ほぼ全国的に多くの地域のお盆です。
  • その他の日取り(新暦8月1日など)
    養蚕が盛んだった地域では、8月1日前後が養蚕の農閑期にあたっていたため、この時期にお盆を行う地域もあります。

お盆の時期は地域によって異なるので、帰省や旅行を予定している場合は、
行き先のお盆期間を事前に調べることも大切です。

お盆の風習と行事

お墓参り

お盆には地方や宗派によって風習や行事が大きく異なりますが、
一般的には以下のようなものがあります。

  • 仏壇・仏具の掃除
    仏壇のほこりを掃除し、仏具を磨いてきれいにします。
  • 迎え火と送り火
    お盆の入り(13日)に迎え火を焚いて先祖の霊をお迎えし、
    お盆明け(16日)に送り火を焚いてあの世にお送りします。

    迎え火と送り火は家の門口や玄関で行う場合もあれば、
    お墓で行う地域もあります。

    迎え火と送り火は
    先祖の霊が迷わずにたどり着けるようにする目印となります。

    お墓参り
    お盆期間中に先祖の墓に参って手を合わせます。
    お墓参りは13日にすることが多いですが、明確な決まりはありません。

    お墓参りでは、墓石に水をかけて掃除したり、花や線香を供えたりします。
    また、水や食べ物などもお供えすることもあります。

    暑い時期のため熱中症に注意が必要です。
  • お供え物
    自宅に迎え入れた先祖の霊は、
    「精霊棚(しょうりょうだな)」
    というお供え用の棚に滞在するといわれています。

    精霊棚には、精霊馬や果物、甘味などのお供え物を供えます。

    精霊馬とはナスとキュウリに割り箸をつけて動物に見立てたもので、

    「先祖の霊が来るときは馬に乗って素早く、帰るときは牛に乗ってゆっくりと」
    という願いが込められます。
  • 盆提灯
    送り火と迎え火に使用する盆提灯は、
    先祖の霊が迷わず自宅まで帰れるようにする道具だと考えられています。

    故人が亡くなって初めて訪れるお盆(初盆・新盆)には、
    目印として、目立ちやすい白提灯を玄関先に飾るのが一般的です。

    初盆で使用した白提灯は、お盆の期間が終わったら焚き上げて処分するか、
    菩提寺に処分を依頼します。
  • 盆踊り
    お盆期間中に地域住民が集まって踊る行事です。

    盆踊りは先祖の霊を慰める意味や、豊作を祈願する意味があります。
    また、人によっては地域コミュニティの結束を深める機会でもあります。
    盆踊りでは、特定の音楽や歌詞、振付に合わせて円陣を組んで踊ります。

お盆の過ごし方

精霊馬とお盆花

お盆は先祖の霊を迎えるという意味合いが強いですが、
同時に家族や親戚が集まって交流する機会でもあります。

お盆の過ごし方は人それぞれですが、以下のことをする人も多いでしょう。

  • 帰省
    お盆期間中に実家や故郷に帰って、家族や親戚と一緒に過ごします。

    帰省する人は多いので、交通機関や高速道路は混雑します。
    帰省する際は、飲食店の予約やルートの確認、手土産などの準備が大切です。
  • 旅行
    お盆期間中に旅行に出かける人もいます。
    海外旅行や国内旅行など、テレビでもよく報道されている風景です。

    旅行先では、地元のお盆の風習や行事に参加することもできます。
    お盆に旅行する際は、混雑することを想定して計画を立てておくことが大切です。
  • 家でゆっくり
    お盆休み期間中は家でゆっくり過ごす人が多いです。

    家族や友人と一緒に映画を見たり、ゲームをしたり、読書をしたりなど、
    好きなことを楽しみます。

    家でゆっくりする際は、先祖の霊を敬う気持ちを忘れずに、
    精霊棚のお供え物や送り火などのお盆の風習を守ることが大切です。

お盆は仏教由来の行事なので、
無宗教の人は無理に何か儀式をする必要はありません。

人が亡くなった後に初めて迎える新盆(初盆)の場合も、
お坊さんを呼ばずに、家族だけでささやかに過ごしても問題ないとされています。

まとめ

ハスの花

お盆の由来や意味、時期や風習、過ごし方などについて解説しました。

お盆は地域や宗派によって様々な形で行われていますが、
共通しているのは、先祖への感謝と敬意を表すことです。

お盆期間中は、先祖の霊と家族や親戚との絆を深めることができる貴重な時間です。

それでは、皆さん良いお盆をお過ごしください。


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