日本でも近年「ハロウィン」は人気のイベントになり、
街やSNSで仮装した人を見かけることも多くなりました。
この記事では、ハロウィンの起源や
2024年ハロウィンの楽しみ方をご紹介します。
今年(2024年)のハロウィンはいつ?
2024年のハロウィンは、日本では10月31日(木)です。
欧米では11月1日~2日も行われることがあります。
ハロウィンの起源・由来
古代ケルト人の祭り「サウィン/サムハイン」が
ハロウィーンの起源といわれています。
ケルト人とは、青銅器時代という遠い昔のヨーロッパで起こった集団です。
ケルトとは「未知の人」という意味で、もとは民族をさす言葉ではありません。
現在はイギリスの隣・アイルランドで、10月最後の日が祝日であるなど文化が色濃く残っています。
ケルト民族では11月1日からが新年で、冬が始まり
夏の終わりの10月31日は、先祖の霊が帰ってくる日とされます。
死者とともに秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す行事がハロウィンです。
日本のお盆に近いのかもしれません。
もともとは、ハロウィンはキリスト教とは関係ない行事でした。
キリスト教では、11月1日が「万聖節(諸聖人の日)」で
聖人を意味する「Hallow」から、11/1は「All Hallows」とも呼ばれます。
その前夜である10月31日は「All Hallow’s Even(Eve)」であり、
これが短くなり「Halloween」になったといわれています。
現在では宗教行事としてでなく、お祭り・パーティーの意味合いが強いようです。
なぜ仮装をするかというと、悪霊も一緒にこの世に帰ってくるため、
悪霊の格好をして仲間だと思わせ、気づかれないようにして自分の身を守るためとされています。
カボチャはカブだった
ケルト民族では、もともと野菜のカブが使われていましたが、
1840年代に、じゃがいもの飢饉でアイルランド移民がアメリカに移住した際、
アメリカでよくとれて、手に入りやすかったカボチャに変わりました。
日本のハロウィン
日本では、1970年代にキデイランド原宿店が宣伝したのが最初とされます。
1983年に初めて表参道でハロウィンパレードが行われ、人々に驚きを与えました。
1997年には川崎市で日本最大級のイベント・カワサキハロウィンが始まり人気でしたが、
2020年を最後に終了しました。
1997年に東京ディズニーランドが、2002年に大阪のUSJが
ハロウィンイベントを始めたことも、広く知られるきっかけになったといわれます。
2010年代からは、繁華街に大勢の人が集まるようになりますが、
警備・治安が問題になり、コロナ禍もあり最近は落ち着いてきています。
日本のハロウィンは、主にアメリカから伝わったものですが
人気アニメキャラや芸能人の仮装をするのは、日本ならではかもしれません。
仮装用品
仮装は、自分の好きなキャラクター・動物・有名人になりきって楽しみます。
仮装グッズは市販のものがありますが、手作りする場合もあります。
市販の仮装用品は100円ショップ、通販サイト、
コスプレショップなどで購入できます。
手作りする場合は、自分の持っている服や小物を悪霊風に活用したり
工作用紙、段ボールなどを使って作ります。
仮装の一例です。
ドラキュラ
吸血鬼(ドラキュラ)は定番の仮装です。
衣装は黒いマントと白いシャツ、赤いスカーフなどで作れます。
歯は市販のものを使うか、爪楊枝や紙で作ることもできます。
魔女
黒い服と帽子、ほうきがあれば魔女になれます。
髪やメイクを派手にしたり、猫やカボチャなど小物を持ったりするとより雰囲気が出ます。
ゾンビ
古着や白いシーツなどを切り裂いて、血のりや絆創膏で汚すとゾンビの完成です。
メイクは白や青、紫などで顔を青白くしたり、傷口を描いたりします。
パンプキン
可愛らしいカボチャの仮装です。
オレンジの服に黒い模様を描いたり、カボチャ型の帽子やバッグを作ったりします。
マリオ(ゲームキャラクター)
ゲームやアニメの人気キャラクターになる手もあります。
赤い帽子とシャツ、青いオーバーオール、白い手袋があればマリオになれます。
ひげはペンで描いたり、市販のものを貼ったりします。
お菓子・食べ物
ハロウィンに欠かせないのがお菓子です。
子どもたちが仮装して近所を回り
「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらする)」と言って
家の人が「ハッピーハロウィン!」と言って菓子を渡す風習が欧米にあります。
日本では現在でも他人の家にお菓子をもらいに行く風習はありません。
家庭内で遊んだり、お店の食事で楽しむのが一般的です。
お菓子は市販品を用意することもできますが、
手作りする場合、カボチャやお化けなどハロウィンらしい形・色にしたり、
チョコレートやアイシング(砂糖と卵白の衣)でデコレーションします。
お菓子の例です。
かぼちゃパイ・アップルパイ
カボチャのペーストと卵、砂糖、生クリームなどを混ぜ、パイ生地に流し込んで焼くだけで簡単に作れます。
シナモンやナツメグなどのスパイスで風味をつけます。
マシュマロゴースト
マシュマロに溶かしたチョコレートで目や口を描いてお化けにします。
爪楊枝に刺して飾ったり、カップケーキやドーナツに乗せたりします。
一番お金がかからないお菓子かもしれません。
クッキー
クッキー生地を型抜きして焼きます。
カボチャやお化け、コウモリなどの形にしたり、アイシングでデコレーションします。
キャンディコーン
白・オレンジ・黄色の三色に分かれた三角形のキャンディです。
アメリカではハロウィンの定番のお菓子です。
日本ではあまり見かけませんが、通販サイトなどで購入できます。
ポップコーン
ポップコーンはそのままでも美味しいですが、チョコレートやキャラメルなどでコーティングしたり
ナッツやドライフルーツなどと混ぜたりするとより豪華になります。
飾り付け
自宅でハロウィンを楽しむ場合や、少人数で集まる場合に飾り付けをすると雰囲気が出ます。
飾り付けの例です。
- ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)
「ランプを持った男」という意味です。
カボチャやコリンキーをくりぬいて作ります。
顔や模様を切り抜いて作ることができますが、かぼちゃは固くて難易度は高いようです。
カボチャが手に入らない場合は、オレンジ色の紙やビニール袋などで代用できます。 - ガーランド
紙や布などで作った飾りを紐につなげたものです。
カボチャやお化け、コウモリなどの形にしたり、文字を書いたりします。
壁や窓にかけたり、天井からぶら下げたりします。 - バルーン
風船はハロウィンの色や形に合わせて選びます。
オレンジや黒、紫などの風船に顔や模様を描いたり、カボチャやお化けの形にしたりします。
風船にヘリウムガスを入れて浮かせたり、紐で束ねたりします。 - キャンドル
ろうそくで、カラフルなキャンドルや香り付きのキャンドルなど
ジャック・オー・ランタンの中に入れたりします。
LED式が手軽ですが、本物を使う場合は火事に注意してください。 - スパイダーウェブ
クモの巣のことです。ハロウィンの定番の飾りです。
市販のものを使うか、綿や毛糸などで作ることができます。
クモの巣にはプラスチックやゴム製のクモをつけたりします。
ドアや窓、家具などに張ったり、天井から垂らしたりします。
ゲーム
ハロウィンパーティーではゲームをすると盛り上がります。仮装やお菓子に関係したものがおすすめです。
ハロウィンのゲームには以下があります。
- ボブ・フォー・アップルズ
水・ジュースを入れたバケツにリンゴを浮かべて、口だけでリンゴを噛み取るというゲームです。
リンゴはカボチャやオレンジなどに変えることもできます。
早く噛み取った人が勝ちです。 - ピニャータ
紙製の容器にお菓子や小物などを詰めて吊るし、目隠しした人が棒で叩いて割るというゲームです。
ピニャータはカボチャやお化けなどの形にしたり、自分で作ったりすることもできます。 - コスチュームコンテスト
仮装した人たちが自分の衣装を披露するというゲームです。
審査員や参加者が投票して、最も素晴らしい衣装を選びます。
賞品や称号を用意したりします。 - ミイララッピング
トイレットペーパーや白い布などで、自分のチームのメンバーをミイラにするというゲームです。時間内に一番きれいにミイラにできたチームが勝ちです。 - ハロウィンビンゴ
ビンゴカードにハロウィンに関連する言葉や絵を書いて、くじ引きで当てる定番ゲームです。
カードは自分で作るか市販のものを使い、ビンゴになった人にはお菓子や小物などをプレゼントします。
まとめ
ハロウィンは古代から続く伝統的な祭りですが、
現在では全世界で楽しまれているイベントです。
日本でも近年人気が高まっています。
しかし自宅で過ごす場合や少人数で集まる場合も、
仮装やお菓子、飾り付け、ゲームなどでハロウィンを楽しむことができます。
子どもや親しい仲間と、気になる方はお菓子などを用意して
ハロウィンを祝ってみてはいかがでしょうか。
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