こたつとは?日本の冬の定番暖房の漢字・歴史・種類を紹介

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炬燵のある風景 風物詩
この記事は約12分で読めます。

冬になると恋しくなるのが、こたつです。
こたつは日本独自の暖房器具です。

こたつは日本の歴史や文化に古くから関わっており、
起源や歴史は興味深いものです。

今回は発祥と種類について、こたつとは?を簡単に紹介します。




こたつの漢字

こたつを漢字にすると「炬燵」です。
江戸時代は「火燵」「巨燵」とも書かれました。

やぐらこたつは漢字にすると櫓炬燵です。

炬と燵は、どちらも漢検1級の漢字です。

「炬」はたいまつやかがり火などの意味があり、
「燵」は日本で生まれた漢字(国字)です。

こたつの発祥と歴史

古民家と囲炉裏

こたつの発祥は、500年前の室町時代にまでさかのぼります。

炭火を燃やす囲炉裏(いろり)の火力を落として灰をかぶせ、
その上に、簀の子(すのこ)に短い脚をつけた台を置きます。
そこに着物をかぶせて暖を取ったのが、こたつの始まりといわれています。

江戸時代になると、こたつの形・種類が多様化しました。
囲炉裏の上に、櫓(やぐら)と呼ぶ木枠を組んで布団をかけた「やぐらこたつ」

囲炉裏を床より下に掘り、床と同じ高さに櫓を置き、
その上に布団をかけた「腰掛けこたつ」

火鉢(ひばち)と櫓を組み合わせて好きな場所に置くことができる「置きこたつ」
が登場しました。

こたつの燃料は、木炭や豆炭、「炭団(たどん)」が多く使われました。
炭を作る時に出る粉を丸く固めた物で、火力は強くないものの
長時間燃える特徴がありました。

大正ごろ、こたつの熱源に電気が登場しました。
昭和4年には、松下電器(現在のパナソニック)が電気こたつを発売し、
温度調節や安全装置がついた意欲作だったものの
まだ庶民の間では、火鉢などが主流でした。

戦後、昭和30年代になると現在のこたつとほぼ同じ形の
「電気やぐらこたつ」が東芝から発売され、高度経済成長で日本が豊かになっていく中で
電気こたつは、お茶の間の大ヒット家電として普及していきます。

ただ、昭和の終わり頃からは気密性の高い住宅が増え、エアコンや
石油ファンヒーターが、

部屋全体を暖められるメインの暖房として人気になり、隆盛を誇ったこたつの販売数は減少していきます。

現在は洋風な一人用こたつ・椅子に座るタイプなどもあり
かつてほど人気はないものの、コタツは冬の日本の風物詩として生き残っています。

かごとみかん
こたつにみかんを置くのが定番です。

こたつの種類と特徴

こたつには「置きこたつ」と「掘りごたつ」の2種類があります。

置きこたつ

今風の置きこたつ

置きこたつは、熱源を内蔵したテーブルにこたつ布団をかけたもので、
床の上に置いて使います。
主に石英管ヒーターが使われ、消費電力は300~600Wほどです。

置きこたつのメリットは「設置が簡単で移動できること」です。
こたつ布団を外せば、普通のテーブルとして使えます。

置きこたつのデメリットは「消し忘れると火事の原因になる」ことや
「入ったまま寝てしまうと健康に良くない」ことです。

こたつ布団がかさばり収納に困る短所もあります。

掘りごたつ

旅館ぽい掘りごたつ

掘りごたつは、床の一部を掘り下げて熱源を設置したもので、
こたつ布団は必要ありません。

掘りごたつのメリットは、床と同じ高さに足を入れるので、
正座をしなくても良く、こたつ布団がないのですっきりした見た目
ヒーターがむき出しではないため安全性が高い点です。

掘りごたつのデメリットは
「設置に工事が必要で場所を変えられない」ことで
現在も家より旅館や飲食店などにあるものという感じです。
中が汚れやすいので掃除も大変です。

まとめ

こたつで寝るおっさん

こたつは、日本の歴史や文化に深く関わってきた暖房器具です。
発祥は室町時代にまでさかのぼり、時代に合わせて進化してきました。

現代では、モダンな見た目などさまざまな種類のこたつがあります。
自分の好みや生活スタイルに合わせてこたつを選んでみてください。


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