猛暑がつづき、残暑の日ざしのなか、
ふとした瞬間朝夕に通る風に、秋の気配を感じる9月。
近年は夏のようで、暑さは収まらないものの、
かすかな移ろいに、敏感に気づく方も多いでしょう。
秋の行事、旬の恵み、路傍に息づく花など、
9月という季節を存分に味わう豆知識をご紹介します。
9月の祝日と伝統行事

9月のおもな行事カレンダーです。
日にち | 名称 | 概要 |
9月1日(月) | 防災の日 | 1923年の関東大震災に由来。自然の猛威、大切な人を守るための備えを再確認する日。 |
9月15日(月) | 敬老の日 | 「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日。 いつも見守ってくれる祖父母へ、心からの感謝を。 |
9月20日(土)~26日(金)頃 | 秋のお彼岸 | 秋分の日を中日とした7日間。ご先祖様に想いを馳せ、 静かに手を合わせる大切な時間です。 |
9月23日(火) | 秋分の日 | 「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日。 昼と夜の長さが同じになり、ここから秋の夜長が始まります。 |
その他、重陽の節句(9月9日)や、例年であれば運動会などのシーズンですが、
猛暑のため、昨今は春や、体育館での屋内開催をする所もあるようです。
9月の連休をシルバーウイークと呼ぶこともありますが、今年は
13(土),14(日),15(月)の三連休のみで、短い休暇となっています。
お月見(十五夜)はいつ?

澄み切った秋の夜空に、凛として浮かぶまんまるの月。
古の人々も同じ月を見上げ、豊作を祈り、美しさを歌に詠みました。
ススキを飾り、月に見立てたお団子をお供えする。
ささやかな営みの中に、自然への感謝と、変わらない
日本の心が息づいています。
ただし2025年の名月は、9月ではなく10月6日です。
ぜひ大切な人と一緒に、
悠久の時に想いを馳せ、夜空を見上げてみませんか。
秋のお彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、この時期を境に
秋が深まっていきます。
ご先祖様のお墓をきれいにし、静かに手を合わせるひととき。
どこか懐かしいおはぎの甘さが、家族との温かい思い出を
運んできてくれるようです。
9月の異名
9月の別名は「長月(ながつき)」で、
夜が長くなる月、【夜長月】を由来とする説が有力です。
「稲刈月」「彩月」「菊月」「紅葉月」「寝覚月」
といった異称もあります。
五感で味わう
暮らしのふとした瞬間に、秋はそっと姿をあらわします。
風、空の高さ、自然の音色

- 台風と秋雨
ときに自然は猛威をふるいますが、静かに降り続く秋雨は、
夏の熱気をしずめ、しっとりとした秋の空気を醸し出します。 - 虫の音
夕暮れ時、耳を澄ませば聞こえてくるリンリン、
コロコロという涼やかな音色。
まるで、秋の訪れを祝う小さな音楽会です。 - うろこ雲・いわし雲
見上げた空に広がる、まるで筆で描いたような繊細な雲。
過ぎゆく季節と近づく秋の深まりを感じずにはいられません。

秋の七草

春の七草がお粥にして食されるのに対し、秋の七草は
美しさを「眺めて」楽しむもの。
派手さはないけれど、風にそよぐ楚々とした姿は、
日本人の心の奥にある美意識にそっと触れてくれるようです。
- 萩(はぎ)
- 芒(すすき)
- 葛(くず)
- 撫子(なでしこ)
- 女郎花(おみなえし)
- 藤袴(ふじばかま)
- 桔梗(ききょう)
実りの秋

「食欲の秋」の到来です。
太陽の光をたっぷり浴びて育った旬の恵みは、
私たちの心と体を豊かに満たしてくれます。
カテゴリ | 品目 | 特徴・楽しみ方 |
果物 | ぶどう、梨、いちじく、栗 | 一粒一粒に甘みが凝縮されたぶどう、瑞々しい梨や葡萄。 自然がくれた宝石のような味わいです。 |
野菜 | さつまいも、里芋、かぼちゃ、きのこ類 | 大地が育んだほくほくのさつまいもや香り高いきのこ。 炊き込みご飯の湯気が食欲をそそります。 |
魚介類 | 秋刀魚(さんま)、鮭、鯖(さば)、戻り鰹 | 炭火で焼いた秋刀魚の香ばしい匂い。 脂がのった旬の魚は、まさに秋のご馳走です。 |

9月の小径を彩る花々

足元に目を向ければ、秋の訪れを告げる小さな命が咲いています。
- 彼岸花(ひがんばな)
燃えるような赤色が、時に鮮烈に、時に少し寂しげに、
田園風景を彩ります。
夏の終わり、秋の始まりの境界で咲く神秘的な花です。 - コスモス(秋桜)
その名の通り、秋の空に実によく似合う花。
可憐な花々が風に揺れるさまは、まるで歌っているかのようです。 - 金木犀(きんもくせい)
ふとした瞬間にどこからともなく漂ってくる、甘く懐かしい香り。
ああ、今年もこの季節が来たな、と多くの人が実感する、
記憶と結びついた香りです。

結びに

9月は、過ぎゆく夏への郷愁、豊かな秋への期待が入り混じる月ですが、
今年もしばらくは、残暑が厳しいでしょう。
季節の歩みは遅いものの、
見過ごしてしまいがちな、小さな季節の変化。
空の色や風のにおい、虫の音に、心を寄せてみませんか。
素敵な秋の始まりを見つけるきっかけとなれば幸いです。
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