秋の全国交通安全運動(2023年)とは

秋は美しい季節ですが、交通事故に注意する必要があります。
季節の変わり目と行楽シーズンであり事故が起きやすい時期なのです。

2023年秋の交通安全運動は
9月21日から30日まで10日間行われます。

秋の交通安全運動の目的
交通安全運動の重点
交通安全運動の歴史
交通安全運動のスローガン
特に注意すべき所
一部地域のイベント
おわりに
1. 関連

秋の交通安全運動の目的

交通安全運動の目的は、交通事故防止の徹底です。

なぜ秋なのかは、日没の早まりで夕暮れ時などに
歩行者や自転車が見えにくく、夕暮れ～夜間の事故が増えやすいからです。

秋の太陽が低く、乱反射でいつもよりまぶしく感じたり
気温や湿度の変化で体調が崩れやすく、具合が悪いと安全運転が保ちづらくなります。
行楽シーズンで渋滞が増え、追突事故などが起きやすい状況もあります。

国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、
交通ルールの遵守と交通マナーの実践を習慣づけ
道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することが目的です。

交通安全運動の重点

交通安全運動では、3つの重点が設定されています。

こどもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保
夕暮れ時と夜間の交通事故防止及び飲酒運転等の根絶
自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底

これらの重点にそって、警察や交通安全関連団体が取り締まりを行います。

とくに、令和5年4月から自転車のヘルメット着用が努力義務になり、
頭部を強く打つと後遺症や死亡の可能性が高まるため、着用が推奨されます。

交通安全運動の歴史

交通安全運動には長い歴史があり1948年（昭和23年）に始まっています。

当時、戦後の自動車の普及に伴って交通事故が増加していたため、
国民に交通安全の意識を高める必要がありました。

1955年（昭和30年）から、政府の重要施策として
春と秋の年2回に分けて実施するようになりました。

春は4月6日から15日までの10日間、秋は9月21日から30日までの10日間
が原則とされていますが、正式な日程は内閣府が毎年決定しています。

運動期間中には「交通事故死ゼロを目指す日」という日が設定され
期間中に末尾が0（ゼロ）になる日(9/30)があたります。

交通安全運動は、国民の協力と参加によって成り立っています。

交通安全運動のスローガン

交通安全運動には、毎年スローガンが決められています。

一般部門A(運転者に呼びかけるもの)
一般部門B(歩行者・自転車利用者に呼びかけるもの)
こども部門(子供たちに交通安全を呼びかけるもの)
の3つの部門で募集されます。
2023年のスローガン(内閣総理大臣賞)は以下のように決定されました。
- 一般部門A
  「運転は　ゆとりとマナーの　二刀流」
- 一般部門B
  「自転車に　乗るなら必ず　ヘルメット」
- こども部門
  「ぺだるこぐ　ぼくのあいぼう　へるめっと」

特に注意すべき所

通学路・路地

通学路はスクールゾーンなどの名で、一時停止や速度制限などがあります。

運転する方は、特に児童の登下校時間(午前7~9時、午後2~6時頃)は気を付け、
その他の時間帯も児童生徒の飛び出しや、高齢者・自転車に注意する必要があります。

子どもが横断歩道を渡ろうとするときは、一時停止して優先させてください。

最近は、電気自動車など静かな車が増えつつあり、路地ではドライバーと歩行者ともに注意すべき点です。
薄暗い時間の視認性向上に反射材をつけることも有効です。

自転車

自転車を運転するときも、信号無視や歩行者妨害をしないよう注意してください。
スマホや音楽を聴きながら運転すると人をはねたり、車を見落とす恐れがあります。

歩道・自転車レーンを走る時は歩行者に注意して、速度を落としてください。

薄暗い朝方・夕方・夜は必ずライトを点灯してください。
つけないと車に気づいてもらえず事故にあう確率が高まります。
事故に備えて、できるだけヘルメットを着用してください。